一般社団法人、NPO法人ともに非営利法人です。
では一般社団法人とNPO法人の違いは何でしょうか?
設立の目的や行おうとする事業に一番あっているのかよく検討が必要です。
まず大きな違いは一般社団法人が登記だけで設立できるのに対し、NPO法人は認可が必要だという点です。
そのため設立までにかかる期間が一般社団法人が1週間から2週間であるのに対し、NPO法人では数か月必要となります。
そして設立時の人数は一般社団法人が社員2名以上で設立できますが、 NPO法人は10人以上必要です。
また事業目的は一般社団法人は自由ですが、NPO法人はNPO法に定められている17種類のみになります。
以下、表にまとめてみました。
一般社団法人 | NPO法人 | |
---|---|---|
設立手続き | 設立登記のみ | 所轄庁の認証後、設立登記 |
設立時資金(基金) | 不要 | 不要 |
設立者数 | 2人以上 | 10人以上 |
理事数 | 1人以上 | 3人以上 |
監事数 | 1人以上(理事会設置の場合) | 1人以上 |
会計監査人数 | 原則不要 | 不要 |
公証人手数料 | 50,000円 | 不要 |
登録免許税 | 60,000円 | 不要 |
所轄庁 | なし | 都道府県庁又は内閣府 |
監督 | なし | 都道府県庁又は内閣府 |
許認可 | なし | 認証 |
設立期間 | 2週間~3週間程度 | 4ヶ月~6ヶ月 |
社会的信用 | 低い | 高い |
課税 | 全所得課税と収益事業課税に区分 | 収益事業課税 |
税率 | 会社と同じ | 会社と同じ |
寄付金優遇 | 非営利型の場合、優遇アリ | なし |
報告 | なし | 毎年度所轄庁に提出 |
法人格取消し | 休眠の場合解散 | 認証取消しの場合解散 |